サピアHPへようこそ

―はじめに―      開催場所

サピアは大人の発達障害当事者会です。話をしたい/話を聞きたいと思ったとき、皆で話せる場所です。雑談や人間関係/仕事/医療など、当事者による当事者のリアルな話題を気兼ねなく話せます。

―活動内容
茶話会などの交流会

―参加条件
以下のいずれか
▽大人になってから発達障害と気づいた方(未診断含む)
大人の発達障害の支援に関心がある方
▽当事者のご家族/交際者/ご友人など当事者と向き合いたい方、
 傾聴ボランティアをしてくださる方
加えて以下を必須
▽参加お申し込み方法に従い、自らの意思で申し込みできる方
参加時のルールを守れる方

参加お申込み方法
こくちーずプロ、又は告知投稿(トップページ下部)からお申込みください。

人に嫌われるには?

「自分としては丁寧に接しているつもりなのになぜか人に嫌われる」
という経験をしている当事者は結構居る。

サピアで使っている簡単なコミュニケーションカードゲームの質問に
「人に嫌われるにはどうしたら良いですか?」と言うものがある。

今まで色んな当事者の方の話しを聞いたが、先日
「(人に嫌われるには)相手の人が嫌がるように接すればいい」
という方がいて印象に残った。

当事者でなかったり、当事者と係わりの少ない方は「そんな身も蓋も無い当たり前のことを?」と思われるかも知れない。
だが相手が嫌がることを知り、それをしないようにするだけでもいくつものプロセスがある。

■初め
他人への関心が乏しく「相手が何を嫌がるか?」を学ぶ意欲が無い
自他の「何を嫌がるか?」の感覚が違いすぎ、「自分だったらどう思うか?」から嫌がる言動を学習できない

■中間
「自分が相手の立場だったら」と考える客観的視点がつど機能しない
衝動性が強くなると自分の「○○したい」を抑えられない
「嫌われない、仲良く過ごす」ことの価値・優先順位が一般的基準より低い

■その後
自分は正しくて相手が間違っていると決め付け、自分の価値観を押し付ける
自分にとって「嫌がることをしてくる相手」への対応が身に付かない

といった辺りになるだろうか。


■別要素
上記はあくまで「当事者自身が意識できる言動」に限定して機能するので、範囲外のコンテクストについては依然として、知らずに嫌われ続ける。
例えば机の上を片付けず、ぐちゃぐちゃな状態で勤務し知らずに印象を悪くするなど、
「その位は出来るようになっておこうよ」「その位は知ってるでしょ」

「そのくらい○○」と思われている事柄については、成人すると不出来でも指摘されなかったり、されても当人が「自分は気にならないんで」で終わらせてしまったりする。

■まとめ
相手に意識的に「好かれる、嫌われる」が行えるようになるまでには、出来ている人には理解しにくい階段が有り、昇る意思を持つ方も途中で疲弊していく。